ご提案

読解力獲得計画
これから子供を産み育てようという若い人にとっては、金銭的なことだけではなく、子供の将来に希望が持てることも大事だと思います。生成AIとロボットがあれば、何でもできてしまいそうですが、生成AIにもできないことがあります。それが読解です。生成AIが文を読んで答えているようですが、そうではありません。いくつかの単語から関連する単語を予想してつなげているだけです。読んで理解しているのとは違います。また、今はメール等、仕事でも生活でも文字でのやりとりが増えています。だから、読解力を鍛えておくことが人間としての価値を高めます。読解力は何歳からでも上げることができます。しかし、早ければ早いほどいろいろな場面で活用できるのでお得です。
そこで、生まれてから小学校創業くらいまでを目安にして読解力どうやって獲得していくかの計画を立ててみました。
1 聴解力(母親のおなかの中にいるとこから)

まず、読解力のベースは、聴解力ですから、聴いて意味を理解することができるようにすることが最初です。聴くことは母親のおなかの中にいるときからしています。もうここから聴く力を育てるトレーニングは始まっています。大いに話しかけましょう。聴く力は聴くことによって育ちます。ある調査によると、よく話しかける家庭とあまり話しかけない家庭ではお子さんの語彙の数が1.5倍違うという結果が出てい ます。文を理解する上では、文中の語句の半分以上わかっていないと意味を想像してもわからなくなるので、語彙が豊富な方が有利です。また、テレビなどの音声では、代用できません。使われる語彙が限定的で、聞き返したりそこから話が発展したりすることができないからだと思われます。理解を確認することもできません。
2.3 読み聞かせ

2 読み聞かせA(0歳から)
次に、読み聞かせです。読み聞かせには、高校生にも様々な効果があると報告されていまが、読解力に絞ります。幼児を中心に書きます。絵と音声から結びつけることが大切になります。読んだ音声をイメージするための練習になります。ですから、ゆっくり理解できる速さで読んであげましょう。幼児の発声はゆっくりですよね。幼児が、話すとき言葉が出てくるまでに時間がかかります。それは考えているからです。聴くときも同じです。聴いて言葉を理解するには時間がかかります。だから、その子の理解できる速さで読んであげる必要があります。読み聞かせAは、対面で絵を見せながら読み聞かせることになります。0歳からの読み聞かせ本もありますので、早めに始められるといいと思います。
3 読み聞かせB(時に興味を持ち始めたとき、4歳くらいからでしょうか)
読み聞かせBは、お子さんを膝に抱えて同じ方向を向き、絵本の字を指で追いながら読みます。文字と音声を合わせていく作業です。読み聞かせAで、絵と音声を合わせましたので、読み聞かせBをすると、絵と音声と文字を合わせられます。文字を読んで絵をイメージする練習です。お子さんの興味が絵にばかりにいくようでしたらまだ少し早いと思われます。
4 音読(小学1年から)

音読は、小学1年で字を習い始めますので、そこから文字を声に出して読むことになります。
①ひらがなを見たらすぐにいえる
五十音表を読んだり暗唱したり、フラッシュカードにしてを読んだ
りしてとにかく覚えましょう。
②ひらがなを意味のあるまとまりとして読む
これもカードにするなりしてまとまりを意識させましょう。
③ある程度の速さで使えずに読む
文をすらすら読むことで意味あるものとして入ってきます。人の話を聞くのと同じです。聴くときは他人が話したり読んだりしていますが自分で読んで自分で聴くわけです。人の話を聞いてわかるのですから聞きやすいように読めたらわかるはずです。ここで赤ちゃんからの取り組みが生きてきます。読む速さには、個人差がありますので、ご紹介の「正しい音読のしかたは」を参考にしてください。ここで大事なのは、読んだら何が書いてあったか考えることです。考えることが読解です。すらすら読めればいいわけではありません。考えずに字を追っていても意味はありません。始めは一文ずつ読んで考えるでもかまいません。慣れてきたら考えながら読むに移行していきたいですね。親御さんが確認してあげることが必要になるかもしれません。とにかく、読んだら考える癖をつけていきましょう。小学校低学年が頑張りどこだと思われます。
5 黙読(10歳頃からできるようになる子が多い )

黙読は声には出しませんが、脳では音を聞いたのと同じ反応になります。「音読での聴く」が省かれても脳では聞こえるようになります。読んで耳から入れる。(音読)それがやがて声を出さずに読んでも(文字を目で追うだけ)耳から入ってきたように聞こえて理解ができるのです。(黙読)こうなるためには、十分な音読というステップが必要なわけです。大人でも意味のわからない文に出会うと、声に出して読んで理解しようとしますよね。あれは、いつの間にかこのステップで黙読を獲得した証拠です。黙読毒でだめなら音読でと一つ前のステップに戻している行為です。耳から入るとわかったりしますよね。
AIに負けないようにがっちりと読解力を身につけましょう。先日あるところから「荷物ありますよ」と連絡をいただきました。これには、「邪魔ですよ。持ち帰ってください。」という意味がありますが、AIにそこまでわかるでしょうか。AIが書いた文章が正しいか誰が判断するのでしょうか。これからは、仕事の上でも生活の上でも読解力が基礎力になってくると思います。大人は自然に読解力が身に付いたと思われてるかもしれませんが、そんなことはありませんし、確実に身に付けるにはこの方法がいいと考えます。